ソフトレンズとハードレンズとの違い

コンタクトレンズには2種類があり、初期からあるハードレンズと、改良されたソフトレンズがあります。
この2つの大きな違いは、コンタクトレンズ自体の固さです。
この固さによって、どのような違いが出てくるのかを説明しましょう。

○ ソフトレンズの特徴

柔らかいプラスティックで出来ており、黒目よりも大きく作られているため密着性が大きく、ずれることがなく外れにくい。
密着性が高いため眼球に酸素を送ることが難しいため、ハードレンズよりも短時間の装用が望ましい。
寿命は半年~1年半程度。

長所

  • ハードレンズと比べて違和感が少なく、初めての方でもすぐに慣れる
  • 基本的に割れない。
  • 密着感がハードコンタクトよりも高いため、運動などでずれることが少ない。

短所

  • 専用の洗浄液や消毒液を使うため、お手入れが面倒。
  • 付けていることを忘れることがある。
  • 強度の乱視矯正は難しい。
  • ハードレンズよりも若干値段が高い。

○ ハードレンズの特徴

固いプラスティックで作られており、黒目よりも小さく密着感が少ない。
眼球の水分(涙)を利用して装着するので(厳密には浮かせて装着する)、長時間の使用が可能(浮かせているので酸素の供給がしやすいため)。
寿命は2~3年程度。

長所

  • 極度な視力補正に対応できる。
  • 長時間の使用が可能。
  • お手入れ時に水道水を使用するため、コストが少なくてすむ。
  • コンタクトが裏返しになることがない(めくれて表と裏が解らなくなること)。
  • 脱着時の取り扱いが簡単。

短所

  • 装着したときに違和感が多く、慣れるまでに時間がかかる。
  • ずれることがあるので、激しい運動には向いていない。
  • 割れることがある

※どちらも一長一短ですが、医師に相談して自分にあったものを選択しましょう。